ContentsUseful information

Tips and preparations for keeping your pet dog indoors, such as room layout

Feature / Pickup

Tips and preparations for keeping your pet dog indoors, such as room layout
ライフスタイルの変化などで、ワンちゃんを室内で飼う方が多くなりました。室内での飼育はワンちゃんとのコミュニケーションが取りやすい、お手入れがしやすいといったメリットがたくさんあります。
ここでは、室内でワンちゃんを飼う際に準備すべきことや、オススメのお部屋のレイアウトなどについてご紹介します。(最終更新日2024年9月10日)

\あわせて読みたい記事/
はじめて子犬を迎える際の準備は?
飼い方、心構えなどについても解説

Supervision

Dr. Kunimitsu Masuda, Director of Masuda Animal Clinic
Masuda Animal Clinic
3-918-9 Mukuya, Shimada City, Shizuoka Prefecture

Graduated from the Department of Veterinary Medicine, Faculty of Veterinary Medicine, Kitasato University. He is a part-time lecturer at the Renaissance Pet Academy, a vocational school, and a lecturer at the Japan Pet Massage Association and the Pet Medicinal Food International Association. Participated in rescue activities for animals affected by the Great East Japan Earthquake. In addition to general Western medicine, work on animal health through acupuncture and moxibustion treatment, Chinese medicine, pet massage, etc.

1室内でワンちゃんを飼うメリット・デメリット

ワンちゃんを室内で飼う際には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。まずは、室内でワンちゃんを飼うメリット・デメリットについて紹介します。

 

室内でワンちゃんを飼うメリット

・ワンちゃんとコミュニケーションが取りやすくなる
室内でワンちゃんを飼い、一緒にいる時間が長いと「元気だな」「調子悪そうだな」などの変化に気づきやすくなります。体調の変化やケガにいち早く気付くことで、悪化する前に病院に行くこともできるでしょう。ワンちゃんとのコミュニケーションやスキンシップの時間を長く取れ、信頼関係を築けることが室内飼いのメリットの1つです。

・お手入れがしやすい
室内飼いのワンちゃんは、外飼いの子よりも体に付く汚れが少ないので、お手入れがしやすいです。散歩やお出かけから帰ってきたタイミングで、ブラッシングや足元を拭くなどのお手入れをしてあげましょう。

・脱走の危険が少ない
外飼いの場合、リードが外れたり鎖が切れたりしてワンちゃんが脱走する危険があります。室内飼いの場合は、飼い主さんが散歩のときや部屋の玄関・窓を開けるときだけ気をつければ、脱走の心配はあまりありません。

 

室内でワンちゃんを飼うデメリット

・部屋が汚れやすい
ワンちゃんのごはんがこぼれる、噛んだり咥えたりしたものにヨダレがつく、家具に抜け毛がつく、おでかけの後に落としきれなかった土が散らかるなど、室内でワンちゃんを飼うと今までよりもお部屋が汚れやすくなります。また、トイレのニオイも完璧に消臭することはできません。

・アレルギーがある人を家に招けない
動物アレルギーがあると、ワンちゃんの毛などに反応して皮膚が赤くなったり、涙と鼻水が止まらなくなったりします。アレルギーが重症の場合は命に関わることもあるので、ワンちゃんを室内で飼っているお家には、アレルギーがある人を招くことができません。また場合によっては、飼い主さんにアレルギーが発生してしまうこともあります。

2室内でワンちゃんを飼う際に知っておきたいポイント

これからワンちゃんを室内で飼う場合には、どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。ここでは、室内でのワンちゃんを飼う際に知っておきたいポイントを2つ紹介します。

 

犬種によって特性が違う

ワンちゃんは犬種によってサイズや性格がさまざまなため、お住まいや生活環境など、それぞれの状況に合う子を選ぶことで、飼い主さん・ワンちゃん双方にとって快適な飼育ができます。

日本犬は警戒心が強く、パーソナルスペースに敏感です。そのため、ワンちゃんのためのスペースを広く確保する必要があります。十分なスペースを確保できない場合は、日本犬ではない犬種を検討しましょう。また、換毛期のある犬種は、春と秋の年2回大量に毛が抜けます。換毛期には抜け毛が舞ったりソファや家具についたりするため、ブラッシングや掃除がいつも以上に必要です。換毛期のない犬種は抜け毛が多くないので、ブラッシングや掃除の手間が比較的少なくなります。

マンションで室内飼いする場合は飼育スペースに限りがあるので、大型犬より中型犬や小型犬を飼う方が安心です。加えて、比較的穏やかな性格でしつけがしやすい、あまり吠えない犬種も室内飼いにはオススメです。

<室内飼いしやすい犬種例>
・チワワ
・トイプードル
・ミニチュア・シュナウザー
・ヨークシャー・テリア

オスとメスとで習性が違う

犬種のほか、性別によっても違いがあります。
メスは避妊手術をしないと1年に約2回の発情期があり、生理のような出血や陰部が腫れた状態になります。サニタリーパンツなどを使い、部屋が汚れないようにしましょう。「落ち着かなくなる」「不安そうにする」「オスの近くに行きたがる」といった行動が見られることも多く、散歩の際などは注意が必要です。

オスには発情期がない代わりにマーキングやマウンティングなどの行動が見られるため、ほかの動物を一緒に飼っている場合や散歩の際は、他の人やワンちゃんに迷惑をかけないよう注意しましょう。

3ワンちゃんを室内飼いする場合、どんなレイアウトがいい?

室内でワンちゃんを飼う場合、部屋のレイアウトに工夫が必要です。これから紹介する4つのポイントを意識して、ワンちゃんにとって心地よい環境を作ってあげましょう。

 

ワンちゃんが安心して過ごせるスペースを作る

ワンちゃんは基本的に縄張り意識が強い動物です。誰にも邪魔されず、安心してくつろげる場所を作ってあげましょう。

ケージやサークル、専用の部屋などでワンちゃんのパーソナルスペースを確保してあげることが大切です。ワンちゃんがのんびりくつろげるよう、ケージやサークルは人間の導線から外れた場所に設置し、窓際などは避けてあげることをオススメします。
部屋数に余裕がある場合は、ワンちゃん専用のお部屋を作ってあげる方法もあります。

トイレは人の出入りが少ない場所に置く

トイレは静かな場所に設置しましょう。
家族が頻繁に出入りする場所や、騒がしいリビングの一角などにトイレを置くと、ワンちゃんが落ち着いて排泄することができません。ワンちゃんの排泄物を片付けやすい場所を選べば、日々の掃除が楽になります。

 

床の材質に気を配る

特にフローリングはワンちゃんが滑りやすく、ケガのリスクが高まります。そのため、ワンちゃんが歩く場所は、クッションフロアやタイルシートのような滑りにくい床にすると安心です。トイレトレーニングが終わっていれば、マットなどを敷いてあげるのもいいでしょう。

 

ゲートを活用して入ってほしくないエリアを守る

危険な物が多いキッチンへの侵入や玄関からの脱走を避けるため、ゲートを活用しましょう。そのほか、誤飲や溺れる危険のある浴室や、ワンちゃんに入ってほしくないエリアにもゲートを設置し、ワンちゃんが自由に動けるエリアと入ってほしくないエリアを分けましょう。

4室内でワンちゃんを飼う際の注意点

ここからは、室内でワンちゃんを飼う場合に気をつけたいポイントを紹介します。これから紹介するポイントを意識して室内飼育しましょう。

 

適切な温度調整を行う

ワンちゃんが健康に快適に暮らすためには適切な室温管理が非常に重要です。犬種や季節等によっても異なりますが、ワンちゃんにとって快適な室温は18~26℃といわれています
エアコンのほか、日当たりや風通しを良くして、うちの子が快適に過ごせる室温をキープしてあげましょう。また、空調の効いた部屋でもワンちゃんが自分で温度調節ができるよう、ブランケットやベッドなどのひんやりアイテム・あったかアイテムを用意してあげるとより良いです。
特に子犬やシニア犬は暑さ寒さに弱いので、様子をよく見て室温管理してあげましょう。

 

ケガを防ぐための安全対策を行う

人間が安全に暮らせる環境が、ワンちゃんにとっても同じだとは限りません。

滑りやすいタイルやフローリングだと爪を上手く使えず足が滑ってしまい、転倒してケガの危険や足腰を痛めてしまうことに繋がります。そのため、足を滑らせないようシートやカーペットを敷いてあげましょう。毛足が長いカーペットは爪が引っかかる可能性があるため、カーペットを敷くなら毛足が短いものがオススメです。

また、ワンちゃんの行動範囲に、本棚や食器棚など、棚の中身が落ちる可能性のあるものは置かない、割れ物をワンちゃんから遠ざけることも意識しましょう。

 

誤飲対策を行う

誤飲した物や分量によっては命を脅かすこともあるため、誤飲には十分に注意が必要です。そのため、誤飲のおそれがあるものは、なるべくワンちゃんの届く範囲に置かないようにします。
特に好奇心旺盛な子犬はなんでも口に入れるため注意が必要です。また、ワンちゃんがくわえているものを無理に取ろうとすると、取られまいと思って飲み込んでしまう可能性もあるため、無理に取ろうとしないようにしましょう。
もし誤飲してしまった場合は、無理に吐かせようとせず、動物病院で診てもらってください。

<ワンちゃんの誤飲に気をつけたいもの>
・ティッシュペーパー
・使い捨てカイロ
・電池
・針
・アクセサリー
・漂白剤、洗剤
・薬
・たばこ
・お酒

Also,チョコレートやキシリトールガム、玉ねぎ、香辛料といったワンちゃんにとって危険な食べ物の誤飲にも注意が必要です。

 

ニオイ対策を行う

ワンちゃんの体やよく使っているグッズ、トイレ等のニオイ対策を行うことも重要です。
日頃のブラッシングや歯みがきでワンちゃんの体を清潔に保つほか、サロンや自宅で定期的にシャンプーをしてあげましょう。また、ワンちゃんがよく使うおもちゃやベッドなどもニオイが付きやすいので、こまめに洗濯してあげましょう。
その他、室内の換気や消臭効果のあるトイレシート、ペット用の消臭スプレーの活用もオススメです。

\愛犬の臭い対策はこちら/

愛犬の臭い対策

 

騒音対策を行う

マンションや隣のお家が近いと、ワンちゃんの鳴き声が騒音となり、周りの住民の迷惑になってしまうこともあります。まずは、無駄吠えさせないようしっかりしつけをしましょう
そのほか、防音カーテンや床に防音材を敷くのも効果的です。

 

抜け毛対策を行う

ワンちゃんの抜け毛が部屋に散らばっていると、衛生的にも見た目にも良くないです。また、マンションなどの共用部に抜け毛が多く落ちてしまうと、他の住民の迷惑になることもあるので、注意が必要です。
できるだけこまめにブラッシングし、抜け毛を除去しましょう。換毛期には抜け毛が散らないよう洋服などを着せてあげるのもオススメです。

賃貸物件でのルールやマナーを守る

賃貸物件では、大前提としてペット可かどうか確認したうえで飼い始めましょう。
また、ペット可の物件であっても全員がペット好きとは限らないので、周りの住民に不快な思いをさせないようルールやマナーをしっかり守ることが大切です。共用部では自由にさせず、抱っこをする・リードを短く持つなどの配慮も必要です。

ワンちゃんの鳴き声や室内を走り回る音が周りの部屋に響かないよう、防音カーテンや床にカーペットを敷くなどの気配りもマナーの1つです。また、無駄吠えしないようしつけることも大切です。

快適に室内で飼うために!ワンちゃんの室内飼いにオススメアイテム

  • トイレのしつけが出来るドッグルームサークル
    居住スペースとトイレを区切れて、トイレの場所を覚えやすいサークル。ワンちゃんが安心して過ごせるスペースとしてオススメです。
  • Happy Clean Dog/Cat Pet Odor Deodorizer & Disinfectant EX
    ペットの4大悪臭をニオイの元から強力ブロック。トイレやベッドなどの住空間までさまざまな場所にお使いいただけます。

5お部屋の環境を整えて、ワンちゃんを室内で飼おう

室内でワンちゃんを飼うことには、コミュニケーションの取りやすさ、安全性、お手入れのしやすさなど多くのメリットがあります。一方、部屋が汚れやすい、ニオイがつきやすい、周りの住民に配慮が必要となる点などには注意が必要です。

ワンちゃんと飼い主さんが心地良く暮らすため、室内飼いに適したお部屋の環境作りとレイアウトの工夫を行いましょう。

6
Frequently Asked Questions
犬の室内飼いQ&A

室内でワンちゃんを飼うメリット・デメリットは?
室内でワンちゃんを飼うメリットは「ワンちゃんとコミュニケーションがとりやすくなる」「お手入れがしやすい」といったことが挙げられます。一方「部屋が汚れやすい」「アレルギーがある人を家に招けない」ことがデメリットです。


室内でワンちゃんを飼う際に知っておきたいポイントは?
ワンちゃんは犬種やオスメスで特性・習性が異なります。飼いたいワンちゃんが、ご自身の生活や飼育環境と合っているか考える必要があります。


室内でワンちゃんを飼う際の注意点は?
室内の温度を適切に管理が非常に重要です。そのほか、ケガや誤飲を防ぐための安全対策や騒音対策なども欠かせません。
日本語
English
简体中文