特集/Pickup
飼い主さんが心地よく暮らすためにも、ワンちゃんの健康を管理するためにも、早いうちからトイレのしつけをしておきましょう。
ここでは、子犬と成犬、それぞれのトイレのしつけ方について解説します。(最終更新日:2024年9月27日)
目次
監修
静岡県島田市向谷3-918-9
北里大学獣医学部獣医学科卒業。専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師、日本ペットマッサージ協会とペット薬膳国際協会の講師を務める。東日本大震災における被災動物レスキュー活動などにも参加。一般的な西洋医療のほか、鍼灸治療や漢方、ペットマッサージなどを通して動物の健康に取り組む。
ワンちゃんのトイレのしつけに必要なグッズ
トイレシート
トイレシートは、ワンちゃんのおしっこをニオイとともに吸収し、トイレと部屋を清潔に保ってくれます。
トイレシートの上で排泄するようしつけができていれば、部屋が汚れないだけでなく、後処理も簡単になります。排泄回数が多い子犬のうちは、トイレシートを重ねて敷いておくと安心です。
家を長時間空けるなど、こまめにトイレシートを変えられない場合は、吸収率が高い厚手のトイレシートを使うのがオススメです。
トイレトレー
トイレトレーには、トイレシートを固定する役割と、ワンちゃんがトイレの場所を認識しやすくする役割があります。
トイレシートを直置きしていると、ワンちゃんの動きによってトイレシートがずれ、排泄物がはみ出る、トイレの場所が一定でなくなるということがあります。トイレトレーを使うことで、ワンちゃんはトイレの場所を認識しやすくなるだけでなく、安定してトイレができるようになります。
ワンちゃんが気持ちよくトイレできるよう、トイレトレーに排泄物がついた時は、こまめに掃除してあげましょう。
サークル
ワンちゃんの居住スペースとトイレが分かれているサークルだと、トイレの場所を覚えやすく、トイレトレーニングにピッタリです。
また、居住スペースとトイレが分かれていることで、トイレシートを噛むなどのイタズラや、排泄物を踏んでしまう事も少なくなります。
ワンちゃんのトイレのしつけにオススメ商品
-
片手でらくらく ドッグトレー片手で開閉できてシーツの交換が簡単なドッグトレー。選べる2サイズ2カラーだから、うちの子やお部屋に合わせてお選びいただけます。専用のシーツ破れ防止カバーとセットで使うとより便利。
-
トイレのしつけが出来る ドッグルームサークルトイレと住居スペースを区切れるから、トイレの場所を覚えやすく、トイレトレーニングにピッタリなサークル。様々なサイズ展開があるので、うちの子やお部屋に合わせて選べる。
子犬のトイレのしつけ方
子犬のうちは短い間隔で排泄をするので、よく観察して、時間になったらトイレに連れていきましょう。
<トイレトレーニングの大まかな流れ>
1.サークルの中にトイレを置くか、サークル全体にトイレシートを敷いておく
2.寝起きや食後、運動後など、床のにおいを嗅いだりソワソワしたりしてきたら、サークルへ連れていく
3.サークルを閉めてしっかりトイレができるまで待ち、ちゃんとできたらサークルから出して褒めてあげる
上記のことを繰り返していくと、次第にトイレを覚えていき、飼い主さんのサポート無しでもトイレができるようになります。
失敗の習慣がつかないよう、子犬をサークルの外に出している間は目を離さないようにしておきましょう。
成犬のトイレのしつけ方
成犬はこれまでのトイレの習慣があるので子犬よりも大変ですが、根気強くトイレトレーニングをすれば、きちんと覚えてくれます。トイレをワンちゃんの居住スペースと別れた場所に置き、排泄のタイミングが来たらトイレに連れていくことを繰り返しましょう。
長く外で排泄していた子は、外のにおいがするものをトイレに置いたり、窓の近くやベランダなどにトイレを置いたりしてあげると、スムーズに排泄できることが多いようです。トイレの場所が変わることで混乱する子もいるかもしれませんが、成功体験を増やし、成功するたびに褒めてあげると次第に覚えていくでしょう。
ワンちゃんのトイレのしつけにおけるポイント
トイレトレーニングは家に迎えた初日から始める
トイレトレーニングはワンちゃんをお迎えしたその日から始めましょう。
特に子犬は排泄の間隔が短いため、お迎えして家に入った途端おしっこをしてしまうこともあります。トイレトレーニングの準備をしないまま子犬を迎えると、最初の排泄時に正しいトイレの場所を教えることができません。最初に部屋のあちこちでトイレをしてしまうと、その後のトイレトレーニングに時間がかかる可能性があります。
そのため、お迎えする前にはトイレやお部屋の準備を済ませておきましょう。最初から「正しいトイレの仕方」を教えることが、トイレを早く覚える近道です。トイレを覚えるまではワンちゃんから目を離さず、排泄とトイレが結びつくまで根気よく教え続けましょう。
失敗をしても怒らない
トイレに失敗してもワンちゃんを怒らないようにしましょう。
ワンちゃんはどうして怒られているか分からないだけでなく、怒られないよう隠れて排泄するようになってしまうことも。
また、失敗した場所はきれいに掃除をして排泄物のニオイを残さないようにしましょう。排泄物のニオイが残っていると、同じ場所で粗相を繰り返してしまうことがあります。
失敗の原因を探る
ワンちゃんがトイレを失敗してしまったら、なぜ失敗したのか原因を考えてましょう。
例えば、いつも同じ場所で粗相をする場合、ワンちゃんはその場所をトイレだと思い込んでいる可能性があります。その場合は、粗相する場所へ行けないようにするなど、失敗する原因を取り除いてあげましょう。初めのうちはソワソワしだしたらトイレに連れていき、できるだけ失敗を減らすことが大切です。
適切な場所にトイレを置く
愛犬のトイレのしつけは、個性に合わせてじっくりと!
ワンちゃんのトイレのしつけは、一緒に暮らしていく上でとても大切です。
飼い主さんとワンちゃんが快適に暮らすためにも、ワンちゃんの健康管理のためにも、決まった場所でトイレができるようトレーニングしましょう。ワンちゃんによってトイレを覚えるまでの時間は異なります。
便利グッズも活用しながら、ワンちゃんのペースに合わせて焦らず取り組みましょう。
よくある質問
犬のトイレQ&A
- ワンちゃんのトイレのしつけ方は?
-
サークル内にトイレを設置。ワンちゃんがソワソワしだしたらサークルに連れていき、きちんと排泄できたらサークルから出して思いっきり褒めてあげましょう。
- ワンちゃんのトイレのしつけに必要なグッズは?
-
排泄物を受け止めるトイレシート。トイレシートを固定するためのトイレトレー。居住スペースとトイレを区別するサークルの3つを用意しておくと安心です。
- ワンちゃんのトイレのしつけにおけるポイントとは?
-
お迎えしたその日から始めること。失敗しても怒らず、根気強く教えてあげましょう。
また、トイレは人の出入りが少なく落ち着いてできる場所に設置して、安心してトイレにいける環境を整えてあげましょう。