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この記事では、ワンちゃんが寒さを感じているときのサインや、シーン別に知っておきたい寒さ対策、寒さ対策にオススメアイテムを紹介します。しっかりと対策をし、寒い季節も元気に過ごしましょう。(最終更新日2024年10月30日)
目次
ワンちゃんは寒さが苦手?寒さに弱い傾向のある犬種
ワンちゃんは被毛に覆われていて、体温が人間よりも高いため、一般的に人間よりも寒さに強いといわれています。また、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートなど、寒い地域原産の犬種は特に寒さに強いことでも知られています。
一方で、犬種や個体差、飼育環境等によって寒さに弱い子も少なくありません。愛犬はどのタイプなのか確認しておきましょう。
室内犬
室内で育ってきたワンちゃんは外気にさらされておらず、体温調節が上手にできません。そのため、室内犬は寒さが苦手な傾向があります。
小型犬
小型犬は体積に対して表面積が広く、体熱を放散しやすいため、寒さに弱い傾向があります。
<犬種例>
- ◯チワワ
- ◯ミニチュアダックスフンド
- ◯パピヨン
短毛種
暖かい地域原産の犬種で体毛が短いワンちゃんも、寒さに弱いと考えられています。
<犬種例>
- ◯フレンチブルドッグ
- ◯パグ
- ◯イタリアン・グレイハウンド
シングルコート
被毛のコートが単層、つまりシングルコートのワンちゃんも体熱を放散しやすいため、寒さに弱いでしょう。
<犬種例>
- ◯トイ・プードル
- ◯マルチーズ
- ◯ミニチュア・シュナウザー
子犬、シニア犬、病中病後のワンちゃん
子犬やシニア犬、また病中病後のワンちゃんは、健康な成犬に比べて体力が劣るため、寒さに弱い傾向があります。シニア犬は寒さに鈍感になっているため、本当は寒くても、気が付かないことがあるため、注意してあげてください。
ワンちゃんが寒いと感じているときのサイン
ワンちゃんは言葉を話すことができないので、飼い主さんが健康状態や要求を読み取ってあげる必要があります。すぐに気づいてあげられるよう、ワンちゃんが寒いと感じているときのサインを知っておきましょう。寒いと感じているときの具体的なサインは、下記のとおりです。
小刻みに震える
ワンちゃんが寒さを感じているときは人間と同じように小刻みに震えることがあります。筋肉を活動させ、熱を生み出そうとするためです。ほかにも怖いときや痛みがあるときにも震えることがあるため、飼い主さんは見極めてあげてください。
体を丸める
ワンちゃんが体を丸めて寝ている場合は、体温を保持するために行っている可能性が高いでしょう。散歩に行きたがらないときも、寒いと感じているサインであるケースがあります。
鼻を隠す
ワンちゃんにとって、鼻は外気を感じるための重要なパーツです。その鼻をブランケットの中に入れたり、脚で隠したりしながら寝る場合は寒さを感じていて、少しでも暖かさを保とうとしていることが考えられます。
ワンちゃんが快適に過ごすための寒さ対策
室内で過ごすワンちゃんには、どのような寒さ対策が必要なのでしょうか。外気の当たらない室内にいるときも、ワンちゃんが寒さを感じているケースはあります。特にシニア期のワンちゃんや持病があるワンちゃんにとって、寒さは大敵です。お留守番中に寒い思いをしないよう、寒さ対策を徹底しましょう。ワンちゃんのための寒さ対策は、次のとおりです。
快適な室温をキープする
ワンちゃんにとって、寒い時期の快適な室温は20-24℃前後、湿度は40-60%といわれています。暖房などでワンちゃんにとって理想の室温をキープしつつ、乾燥しすぎないように加湿器を併用しましょう。また、暖房の風が直接当たらないように、風向きなども注意してください。ワンちゃんが少しクールダウンしたいときに備え、涼める場所を用意するほか、自分で温度調節できるよう、温かいベッドやブランケットを用意したり、部屋を出入りできるようにしてあげましょう。
ブランケットなどあったかアイテムを活用する
ワンちゃんが長時間過ごすケージやベッドには、あったかアイテムを取り入れましょう。手軽なブランケットやベッドはもちろん、ペットヒーターやホットカーペット、湯たんぽなどの便利アイテムを使うのもオススメです。ただし、使用時は低温やけど、電源コンセントによる火災などを避けるために、ペット用のアイテムを選んでください。
ごはんやおやつを温めてあげる
体を温めるには、外側からだけでなく、内側からアプローチすることもオススメです。ごはんやおやつを温めて与えると、体の中から温まることができます。フードやおやつを電子レンジや湯せんで人肌程度の38‐40℃に温めると香りが立ち、食欲も湧くかもしれません。
ワンちゃんの寒さ対策にオススメアイテム
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ペットのための電気ヒーターペットのためにうれしい機能が盛りだくさんの電気ヒーター。
温度調節やタイマー設定ができるもの、サークルに取り付けられるものなど豊富にラインアップ。
うちの子に合わせてお選びください。
寒い時期のお出掛け時に注意したいポイント
ワンちゃんにとって、散歩は楽しい時間であると同時に、健康維持のために必要です。ただし、体調を崩さないためにも、飼い主さんが留意してあげたいポイントがいくつかあります。寒い時期のお出掛けや散歩の際に気をつけたいことは、次のとおりです。
気温が高い日中にお散歩する
寒い季節は夕方以降の時間帯になると、気温がぐんと下がり、寒さがより厳しくなります。そのため、寒さが苦手な子やシニア犬は、体調を崩してしまう可能性があります。
散歩は、気温の高い日中を選ぶようにしましょう。日が出ている時間帯に散歩をすれば日光浴ができるため、ワンちゃんの自律神経が整って体内時計が正しく働くようになり、安眠効果なども期待できます。
防寒着を着せる
室内と屋外の気温差が大きい寒い日に外出する時は、温度差に体驚いてしまうのを防ぐのに防寒具を着せるのがオススメです。また、積雪時には防寒着を着れば、雪が被毛に付き濡れることを防げます。ただし、体が蒸れて、皮膚炎を引き起こす可能性があるため、1日中着せっぱなしは避けましょう。
雪の日は足元に特に注意する
積雪時のお出掛けは地面が見えにくく、ワンちゃんが転ぶ心配があるほか、雪で隠れていたたばこの吸い殻や食べ物を誤食する可能性も高まります。飼い主さんは、いつも以上にワンちゃんの足元や路面、歩くコースをチェックするようにしてください。また、雪の多い地域で使われる凍結防止の融雪剤は、ワンちゃんにとっては危険です。中毒を引き起こす成分が含まれているので、ワンちゃんが誤って口にしたり、皮膚や肉球についたりしないように十分に注意を払ってください。
出掛ける前に準備運動をしてヒートショックを防止する
ワンちゃんも人と同じように暖かい室内から急に極寒の外に出ると、ヒートショックを起こし、心筋梗塞や脳卒中などになる危険性があります。そのため、いきなり寒い外に出すのではなく、まずは玄関先で数分間過ごして少しずつ寒さに慣らしたり、準備運動をして呼吸器や筋肉、血管への負担を少しでも緩和させたりしましょう。
ワンちゃんの寒さ対策にオススメのアイテム
寒さが苦手な愛犬のために快適な環境を整えてあげよう
ワンちゃんにも犬種や飼育環境などによって、寒さが苦手な子もいます。飼い主さんが愛犬の体調や状況を見極め、適切な寒さ対策をしてあげてください。寝るときやお出掛け時、またお留守番をする時など、それぞれのシーンに合った対策を意識しましょう。ペット用のあったかアイテムも上手に取り入れ、愛犬にとって快適な環境をつくってあげましょう。
よくある質問
- ワンちゃんが寒いときのサインを教えてください。
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ワンちゃんが、「小刻みに震える」「体を丸める」「鼻を隠す」などの行為をしているときは、寒さを感じています。
- 室内で過ごすワンちゃんに、寒さ対策は必要ですか?
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室内でもワンちゃんの寒さ対策は必要です。「暖房で室温20‐24℃前後、湿度40‐60%をキープする」「ブランケットなどあったかアイテムを活用する」などの対策をしてあげてください。
- 寒い日や雪が降っている日に散歩するときのポイントを教えてください。
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寒い日や雪の日に散歩するときのポイントは、「気温が高い日中に行う」「雪の日は足元に特に注意する」「外出時に防寒着を着せる」「出掛ける前に準備運動をしてヒートショックを防止する」などです。体調を崩さないよう、飼い主さんが注意してあげるようにしましょう。