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ここでは、ネコちゃんからにおいがしたときに考えられる原因と、においのストレスなくネコちゃんと一緒に暮らすための対策をご紹介します。(最終更新日:2024年6月7日)

Supervision
3-918-9 Mukuya, Shimada City, Shizuoka Prefecture
Graduated from the Department of Veterinary Medicine, Faculty of Veterinary Medicine, Kitasato University. He is a part-time lecturer at the Renaissance Pet Academy, a vocational school, and a lecturer at the Japan Pet Massage Association and the Pet Medicinal Food International Association. Participated in rescue activities for animals affected by the Great East Japan Earthquake. In addition to general Western medicine, work on animal health through acupuncture and moxibustion treatment, Chinese medicine, pet massage, etc.
1ネコちゃんのにおいの原因
ネコちゃんは外敵に気づかれないための性質が備わった狩猟動物で、そもそもにおいを発しにくく基本的に清潔でほぼ無臭です。そんなネコちゃんからにおいを感じる場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
ここではネコちゃんのにおいの原因をいくつかご紹介します。
トイレのにおい
ネコちゃんと暮らしていて気になるにおいの多くは、トイレのにおいだと思います。
ネコちゃんのおしっこに含まれる「フェリニン」という物質は、空気にふれると独特のにおいを発する物質「チオール」に変化します。特に、去勢していないオスの尿には、フェリニンが多く含まれているといわれ、そのにおいは強烈です。
また、肉食動物であるネコちゃんのフードには動物性たんぱく質が多く含まれています。動物性たんぱく質はにおいを出す腸内細菌を増やすため、雑食であるワンちゃんに比べてうんちのにおいも強く感じることが多いようです。
通常、ネコちゃんはトイレを済ませると、敵に自分の居場所を悟られないよう排泄物に砂をかけてにおいを消します。しかし、砂をかけるのが苦手な子や、トイレから半身を出して排泄する癖があり、砂をかけきれない子の場合は、においを消しきれず、強いにおいが室内に漂ってしまいます。
Also,鼻につくにおいが続くときは注意が必要です。ネコちゃんが細菌性の病気にかかるとおしっこのにおいが変わったり、強くなったりすることがあります。こうしたにおいが続くようであれば、細菌の増殖や膀胱炎が疑われるので、早めに動物病院での受診をオススメします。
体臭
体臭がほぼないネコちゃんですが、病気やケガなどでグルーミング(毛づくろい)が足りないと、においを発することがあります。そんな時は、丁寧にブラッシングしてあげると、においが緩和されることもあります。
ただし、皮膚にブツブツができている・痒がっているときは肌の異常からにおいが出ている可能性があります。無闇にブラッシングをするのは避け、様子を観察し必要であれば動物病院で診てもらいましょう。
体全体ではなく、特定の場所からにおいがする場合は下記のような原因が考えられます。
・口の中からにおいがする場合
口腔トラブルを抱えている可能性があります。ネコちゃん用歯ブラシでしっかり歯磨きしてあげる他、デンタルケア効果のあるおやつやおもちゃも試してみましょう。
それでもにおいが気になる場合は、動物病院で口内炎や歯周病などのトラブルの有無を診てもらってください。
口腔ケアをしても口臭が消えない場合は、糖尿病やウイルス感染、腎臓疾患、肝臓疾患が原因となっていることも考えられます。
・おしりからにおいがする場合
おしりからのにおいには、2つの原因が考えられます。
1つは、付着したままのうんちからのにおいです。特に長毛種のネコちゃんは肛門まわりの毛にうんちが付着しやすいため、こまめにチェックしてあげましょう。濡らしたタオルや専用のシートで拭いてあげるとにおいが気にならなくなります。
もう1つは、肛門腺液からのにおいです。肛門腺液とは、肛門の両側にある分泌腺から出る体液で、刺激のあるにおいがします。通常なら排泄時にうんちとともに分泌されますが、生まれつき肛門腺液を出すのが苦手な子や、肛門腺炎にかかっている子、年を取って筋力が落ちた子などは、分泌しきれなかった肛門腺液が溜まってにおいを発することがあります。肛門腺の周りが腫れていたり、床にこするしぐさがみられたりする場合は、肛門腺を指で軽く押して分泌液を絞ってあげてみてください。
血や膿が出ている、肛門腺が見つからないといった場合は動物病院の受診をオススメします。
食べ残し
意外とにおいの原因になりやすいのが、食べ残しです。
食事の時間が終わっても食器をそのままにしておくと、食べ残しやこびりついた食べ物が腐敗してにおいの原因になってしまいます。特にウェットフードは腐敗が早いため、食べ残しの放置は厳禁です。高温多湿の夏だけでなく、暖房が効いている冬も気をつけましょう。食べ終わった後の食器をすぐ洗うことをも大切です。
また、食べ物が直射日光に当たる場所や湿気の多い場所に置いておくと、保存の段階で雑菌が繁殖してにおいが出ることもあります。食べ物は、パッケージに記載されている保存方法で保管し、開封後は早めに使い切るようにしてください。
2トイレまわりのにおい対策
うんちやおしっこのケアを十分にする
ネコちゃんのうんちやおしっこを放置すると、においがどんどんお部屋に充満します。
トイレを済ませたことがわかったら、できるだけ早く排泄物を処理し、常にきれいな状態を保ちましょう。排泄物を素早く処理することで、トイレからのにおいはかなり軽減できます。1週間に1回を目安にトイレごと洗ってよく天日干しすると、雑菌の繁殖も抑制できます。
Also,トイレに排泄物が残ったままだと、ネコちゃんがトイレに入るのを嫌がってトイレを我慢したり、別の場所で排泄してしまったりする原因にもなります。ネコちゃんのトイレは、ネコちゃんが落ち着いて排泄できる場所に設置するのが基本ですが、飼い主さんからネコちゃんの様子が見えやすく、排泄物が片付けやすいことも加味した場所に設置するのもいいでしょう。また、ネコちゃんにとって快適なトイレを維持するためには「ネコちゃんの匹数+1つ」のトイレの数が理想とされています。
猫砂が部屋に飛び散らないよう対策する
排泄物が付着した猫砂が飛び散ってしまうのもにおいの原因の1つです。
ネコちゃんは、排泄前にはトイレの猫砂をならし、排泄が済んだら排泄物に猫砂をかけて隠す習性があります。猫砂のかけ方も静かに砂をかく子、後ろ足を跳ね上げて元気よく砂をかける子、何度も念入りに砂をかき出す子など、さまざまな個性があります。
また、ネコちゃんが肉球や爪の間に猫砂が挟まったままトイレから出てくると、部屋を歩くときに猫砂がばらまかれてしまいます。そのため、トイレの前後は猫砂が飛び散りやすく注意が必要です。
なるべく猫砂が飛び散らないよう、トイレの形を工夫したりトイレマットを使ったりしましょう。トイレには、シンプルな箱型のもの・屋根付きのドームタイプ・システムトイレなど、さまざまな形があります。上から出入りする屋根付きのトイレなら、猫砂の飛び散りをある程度抑えられるでしょう。体の大きい子や、元気いっぱいの子には、少し大きめのトイレを用意することでゆったり用が足せ、猫砂も飛び散りにくくなります。愛猫の習性や体格に合わせたトイレを選んであげましょう。
また、トイレマットも猫砂の飛び散り防止に効果のあるアイテムです。ネコちゃんがトイレマットの上を歩くことで、足裏についた猫砂を落としてくれます。
消臭効果のある猫砂を使う
猫砂を普段使っている物から消臭効果が高いものに変えてみるのもオススメです。掃除をしやすいものや、飛び散りにくいものもにおい対策に効果的です。猫砂にはさまざまな種類があり、ネコちゃんの好みや飼い主さんのお好みに合わせて選ぶことができます。
代表的な猫砂の種類とその特徴をご紹介します。
・鉱物タイプ
吸水性が良く、おしっこが固まりやすいため処分しやすいのが特徴です。
重さがあり、飛び散りも抑えることができます。一方で粒が細かいので、砂が肉球のあいだに挟まりやすいデメリットもあります。
・木タイプ
ヒノキなどの間伐材から作られる木の猫砂は、木の自然な香りで消臭効果が高く、可燃ごみとして処理できます。
中にはトイレに流せるものもあります。
・紙タイプ
パルプが原料で非常に軽いため、持ち運びしやすいのが特徴です。ただし、紙ぼこりが舞うこともあるので要注意。
白色タイプは尿の変化に気づきやすいというメリットがあります。
・食品タイプ
おからなどの食品でできているため、猫砂を誤飲してしまいがちなネコちゃんには安心です。
水に溶けやすいので、トイレに流せるものも多く、お掃除の負担が少ないというメリットがあります。
3トイレまわり以外のにおい対策
定期的にブラッシングをする
ネコちゃんは自分でグルーミングをするので、基本的にはワンちゃんほどブラッシングの必要はありません。
But,グルーミングが苦手な子や、何らかの原因でグルーミングが十分にできていない子は、においが出ることがあります。ブラッシングで汚れや抜け毛を取ってあげてください。。また、ネコちゃんが体をなめたときに、そのまま飲み込んでしまいがちな毛玉を減らすためにも、定期的にブラッシングしてあげることをオススメします。
ブラッシングでは汚れを取りきれない場合や、ひどく体が汚れているときは、蒸しタオルで拭いてあげたり、ネコちゃん用シャンプーで洗ってあげるのもいいでしょう。
ネコちゃんが1度でも「水が怖い」「お風呂に行くと体を押さえつけられるからやりたくない」と感じてしまうと、2度とシャンプーをさせてもらえなくなる可能性があります。お湯を少しずつかける、お風呂場では足元が滑らないようにするといった工夫をした上で、そっと洗ってあげてください。
食べ残しはすぐ片付ける
食べ物をあげた後は、食べきっているかどうかを確認し、もし残していたらすぐに片付けましょう。使ったお皿を放置せず、都度洗って乾かすこともにおい対策の上では重要です。
食べ残しが多い場合、1度に多くあげすぎている、好みの食べ物ではない等の原因が考えられます。その場合は、1度にあげる量を調整したり、新しいものをあげたりするなど、工夫をしてみてください。
こまめに換気する
ネコちゃんを飼っているとエアコンをつけっぱなしにしている方も多いかと思います。
そのため、中々換気のタイミングは難しいかと思いますが、定期的に窓を開け空気を入れ替えることで、お部屋ににおいが充満することを防げます。
ネコちゃんの気になるにおいにオススメ商品
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Forest solid wooden cat sand小さく固まり、トイレに流せて後処理ラクラクな木の猫砂。主原料はリサイクル材の木粉がだから、環境にも優しくフィトンチッドにより消臭効果もあります。可燃ごみとして出せるのも嬉しいポイント。
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Rubber brush for Plechante cat猫の肌に合わせたやわらかいラバーでマッサージしながら抜け毛を除去できるブラシ。用途に合わせて長いピン短いピンの両面使えるから便利。
4グッズも上手に使って、ネコちゃんのにおい対策を!
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Frequently Asked Questions
猫のにおいQ&A
- ネコちゃんのにおいの原因は?
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原因の多くは、トイレのにおい、体臭、食べ残しです。体臭の場合は、健康トラブルを抱えている場合もあるので、長く続くようなら、動物病院への受診も検討してください。
- トイレのにおい対策は、どのように行えばよい?
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うんちやおしっこをすぐに片付けること、飛び散りにくく消臭効果が高い猫砂に変えることなどが効果的です。
- トイレ以外のネコちゃんのにおい対策は?
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定期的にブラッシングをすること、食べ残しを放置しないこと、こまめに換気をすることなどでにおいを防げます。
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